僕は昔、身近な仲間の中でキャンプが好きな奴を集めてキャンプサークルを作って遊んでいたことがある。そのメンバーで何度か実際にキャンプに行って遊んだ。今でも僕はキャンプって結構好きだけど、最近は全然行っていない。ちなみに、僕は虫が嫌いなので冬のソロキャンの方が好き。かも。

んで、他のメンバーとキャンプしていて分かったことなんだけど、キャンプって本当に一人一人目的が違うというか、目指すところが違うんだよね…。

 普段、サラリーマンをしている人にとってのキャンプというのは、大抵、「屋外で煮炊きしてみたい!」という衝動が主になっている様に思う。でも、僕の様に普段から自炊している様な人にとっては、煮炊きすることはそれほど重要な目的では無かったりする。火を起こすことが目的になっている人も居るだろう。それは分かる。火を起こして火をイジることは楽しい。だがそれも、僕の場合は結構、子供の頃から日常的に火を起こしてきた。今だから言うが、かなりの田舎で育ったもので、中学生の頃から「たき火」が最高の遊びでよくやっていた。。なので僕にとっては火を起こすことの楽しさは分かるけれど、それが絶対的に重要な目的…というわけでは無い。僕はあまり酒も飲まない。

 僕などの場合は、そういうキャンプサイトの様な自然あふれる自然界に身を置きたいということ自体が目的だったり、重要なことだったりして、その場に行ってテントでも立てればもう満足だったり、あまり面倒な炊事をしたくなかったりする。それでいて、キャンプというよりも、半分、サバイバルな感じが好きだったりする関係で道具に凝るのもあまり好きではない。荷物が多くなったり、手間がかかったり、面倒臭いのが嫌で、ただ、自然界に身を置きたい…という願い、衝動によるキャンプ好きなのである。キャンプ地に着いてテントでも立てれば、あとは志摩リンと同様、読書でもしていれば満足である。

 どうしてこうも自分の理想とするキャンプと他人が理想とするキャンプにズレがあるのだろうか?という疑問に対して、TVのアメトークだったかな…?その番組で昔、「キャンプ芸人」という回があって、バカリズムの人がその疑問を解決する見事なキャンプ論を語っていて合点がいった。
 バカリズムの人曰く、
「キャンプとは、その人それぞれに合った『不便』を楽しむ物である。」
とのこと。
なるほど…まさにそれだ!と思った。
だからキャンプに求める物が人それぞれ違うから、違うからこそ、やっぱりソロキャンが至高であろうと。